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学地域医療学が発行している平成6年度へき地診療所総覧に掲載された204診療所に勤務する医師を対象とした。本資料は、自治医科大学の卒業医師の勤務する診療所を対象に郵送による聞き取り調査で作成されたもので、現在では平成6年度版が最新版である。しかし、実際には転勤などによって勤務医師の交代がおこるため、送付氏名は平成8年度自治医科大学卒業生名簿(自治医科大学卒後指導課編集)に記載された当該診療所勤務医師宛にアンケートを送付した。
アンケート内容は資料1のとおりである。診療所と診療所住宅の各評価項目の重視度合いにについては5段階評価を、各評価項目の満足度合いについては6段階評価を行った。また付随項目として診療所と診療所住宅の築年数、月平均レセプト枚数、医師の年齢、同居家族の情報を調査した。住宅に住まない理由については複数回答にした。私的な情報を聞いているために、氏名については表記自由とした。なお統計解析は、SPSS for Windows Release 6.1.2(SPSS Inc.,Japan)を使用して行った。

 

結果
回答者のプロファイル
計126名の医師から回答が寄せられた。うち13名(10%)は無記名であった。記名回答のうち1名が、2診療所を担当しており各々について回答した。また、2名が同一診療所に勤務しており別々にその診療所について回答した。性別では122名(97%)が男性であった。いずれも全体に比べればきわめて少数のため、そのまま分析した。126名のうち、114名(90%)が診療所住宅に少なくとも週1日以上居住しており、住宅と家族に関する評価はこの114名から得られた。回答者の平均年齢は32.1歳(標準偏差3.5歳)、年齢分布は25−42歳であった。家族が住宅に居住している回答者数は89名(77%)であった。家族の内訳は配偶者89名(77%)、配偶者第1子、平均年齢は30.7歳(標準偏差4.0歳)、年齢分布は23−41歳であった。

 

 

 

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